アルバカーキにある「Old Town Antiques」でみつけた『Richard Curley 1990年代後半制作 Dry Creek turquoise pendant top』です。淡く、限りなく白に近いパウダーブルーにブラウンからブラックがかったマトリクスが入った「ドライクリーク」らしいターコイズ、ルースをそのまま活かしたカタチでセットされたトップ。白さを際立たせる深く黒いシャドーボックスに柔らかな丸みを持たせたシルバーフレーム、アクセントのカッティング、色から受ける印象を大切に優しいデザインをされた作品だと感じます。ドライクリークの硬さをご存知の方ならその対比も面白く思われるかもしれません。いままでリチャードのストーンセットされた作品いくつかをコレクションしてきました。私が彼を知ったとき、既に故人であり、仕事ぶり人となりは分かりませんが、彼は石を丁寧に扱い、その特徴、良さを引き出すのが大変上手い作家だと個人的に思います。それは以前出品した「キングスマナッサ・ターコイズ」がセットされたバングルでも感じさせてくれます。【豆知識】●ドライクリーク・ターコイズネバダ州ランダーのガドバー、バーンナム鉱山近郊のオースティンにある鉱山です。その近郊では、スカイブルーからミディアムブルーにウェブのある質の良いターコイズが採れることで既に有名でした。この鉱山の発見はオーナーが興味本位で古い銅坑を掘ったのがキッカケでした。最初に「パウダーブルーの鉱物」と「白い鉱物」が見つかったとき何の鉱物が分かりませんでした。1994年に詳しく調査析された結果、それらは違う鉱物で「パウダーブルーは硬質なターコイズ」、「白はアルミナイト」であると判明しました。ドライクリークの石は「非常に硬く、“スタビライズ(化学処理)”をしなくても“研磨するだけ”で充分」だったので、瞬く間に人気が出て高騰~その結果、最近は産出量がかなり減って市場に出ることは稀になりました。■サイズなど/縦約(バチカン含む)50㎜、最大幅約13㎜、厚さ約(ターコイズ含まず)3.5㎜。ターコイズ縦約28㎜、横約15.5㎜、高さ約7㎜。バチカン内寸約11㎜×9㎜。作者ホールマーク、Sterling 刻印アリ。※ヴィンテージ
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